第21話 - 「廃校の子供たち(1)」
異次元の扉をくぐったツヨシとティナは、砂漠を歩いていた。
目指すは、休息や武器調達が出来そうな大きい街。
道中、二人は盗賊に何度か襲われるが、 ツヨシのハンマー、ティナのハンドガンで即、撃退!
そして、盗賊から有り金を没収したのだった。
日が暮れ始めたので、 二人は近くの街に立ち寄り、 宿を探すことにした。
「今日は、 ゆっくり休んで、 明日、もっと大きい街を探そう」
ツヨシは、 ティナに 優しく 微笑みかけた。
「一応、良さそうな武器があれば、買っておこう。今日は強盗から没収したお金が多いから、かなり余裕ができたし」
武器屋に行くと、次のような武器が並んでいた。
「ハンドガン、サブマシンガン、ショットガン、ビームライフル…」
「ビームライフル!これは良さそうじゃないか?」
ツヨシはそういうと、少し悩んだ末、ツヨシはビームライフルを購入することにした。
「ねえ、ツヨシ…私、このかわいいスティックが欲しいの…」
ティナが、甘えた声でツヨシに言った。
「いいけど…このスティック、何か役に立つの?」
「『魔法のスティック』って書いてあるよ。それに、すごくかわいいし…」
うん、わかった。今日は、盗賊からお金をずいぶん頂いたし、買ってあげるよ。
「ツヨシ、ありがとう。愛してる…♡」
このあと、ツヨシとティナは、ホテルに宿をとった。
「ツヨシに買ってもらった魔法のスティック、説明書がついてるよ。
『持ち主の能力に応じて、展開できるバリヤーの能力が変わります。バリヤーを展開するには、スティックの先に意識を集中させながら、スティックを振ってください』と書いてる」
そう言いながら、ティナは、スティックを軽く振った。すると、スティックの前に、半径1メートルぐらいの青い膜のようなものが展開された。
「これがバリヤーなのかな?」
「ティナ、今日はもう遅いから、練習は明日にしなよ」
「うん。ねえ、ツヨシ…♡」
ツヨシとティナは、このあと、ホテルで熱い熱い夜を過ごしたのは、いう間でもない。
次の日の朝、二人が ホテルから出てくると、 一人の子供が 泣きながら 駆け寄ってきた。
「助けて…!」
子供は、 ツヨシたちに 助けを求めた。
「どうしたんだい?」
ツヨシは、 子供に 優しく 声をかけた。
「盗賊に… 追われてる…!」
子供は、 怯えた様子で 答えた。
ツヨシと ティナは、 子供を 助けることにした。
二人は、 子供を 連れて、 盗賊が 来ない 安全な場所へ と 向かった。
子供は、 ツヨシたちに 感謝し、 自分の 身の上話を 始めた。
子供は、 孤児で、 廃校になった 学校で、 他の 子供たちと 共同生活を している という。
「もし 良かったら… 一緒に 来ませんか…? みんな、 きっと 喜びます…!」
子供は、 ツヨシたちに そう 誘った。
ツヨシと ティナは、 子供の 誘いを 受け入れ、 廃校に 向かうことにした。
「ほかには、仲間はいないんですか?」
子供はツヨシに尋ねた。
「今はいない、俺たち2人だけだよ」
廃校は、 街はずれの 森の中に あった。
ツヨシたちが 廃校に 到着すると、 子供は 笑顔で 二人を 迎えた。
「みんな! 見て! お客さんだよ!」
子供は、 校舎の中に いる 子供たちに 声をかけた。
ツヨシたちが校舎の中に入ると、子供たちは、喜んで寄ってきた。
…しかし、何か様子がおかしい。 子供たちの目が、 どこか 虚ろで、 生気が 感じられない。
…と思ったその時、
「キーン」「キーン…」
と甲高い音が いくつも 響き渡り、 子供たちが ツヨシたちに 襲いかかってきた。
「キャー!」
「こ、これはどういうことだ!」
子供たちは、いきなり小型のチェーンソーの刃のようなものを手足から出現させ、ツヨシたちに襲いかかってきた。
ティナはハンドガンを 構え、叫んだ。
「ツヨシ、これはロボットよ!人間じゃない!」
(続く)