第20話 - 「別れと旅立ち」

雪と霧に覆われた森の中、突如として現れたのは、巨大なシロクマだった。
その姿はまるで山そのもので、周囲の景色を圧倒するように立ちはだかっている。
ツヨシたちは驚きのあまり足がすくんでしまい、その目の前に立ち尽くした。

しかし、その巨大なシロクマに近づいていく、白い影があった。
それは、シロだった。シロは、何の躊躇もなく、その巨大なシロクマへと駆け寄る。
大きな足音が静かな森に響き渡り、まるでお互いに再会を果たすかのように力強く足を踏みしめながら、進んで行った。

「シロ…?」

ティナが呟くようにその名を呼んだ。その声には、驚きと共に少しの不安も含まれていた。
シロはそのまま、シロクマの足元まで駆け寄ると、躊躇することなく前足でシロクマの大きな足を触れた。
シロクマは一瞬だけ立ち止まり、低くて深い唸りを発しながら、シロの顔をじっと見つめた。

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